食用のラッキョウに近縁の野草で常緑の多年草。原生地、葉が中空かどうか、花の大きさと色などで3変種[イトラッキョウ(平戸島)、ヤクシマイトラッキョウ(屋久島)、コシキイトラッキョウ(甑島)]に分類されるが、栽培個体についてはDWO(採集地参照可能)個体以外は交雑が進んで変種の区別の意味がない可能性が高い。展示中のものは採集地不明。
原産地・分布: 長崎県、鹿児島県
開花期:
文献 | 情報の種類 | 備考 | |
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Takahashi & Hotta (2009) A Taxonomic Revision of the Allium virgunculae Complex (Alliaceae). Acta Phytotax.Geobot. 60 (2):79–86 | 学名と主要データ | この文献の詳細 |
備考:
イトラッキョウの変種およびキイイトラッキョウの検索表
1. 花は横向きかやや下向きに咲き、内花被はボート状・・・・・・・・・キイイトラッキョウ
1. 花は上向きに咲き、内花被は平ら・・・・・・・・・・・・・・・・・イトラッキョウ(広義)
2. 全ての葉は中空でなく、花被は淡紫紅色か白、花床は幅1.3mm
3. 花被は淡紫紅色・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イトラッキョウ(狭義)
3. 花被は白・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オトメラッキョウ
2. すべてまたは最も細いものを除く葉は中空
4. 最も細いものを除く葉は中空で、花被は淡紫色、外花被は広楕円形、約5x4mm、
内花被は楕円形、約6x4mm、花床は幅1.7mm・・・・・・・・・・ヤクシマイトラッキョウ
4. 全ての葉は中空、花被は桃白色、外花被は広卵形、長さ3.5-4mm、幅3.5mm、
内花被は広卵形、長さ5-5.5mm、幅3.5mm、花床は幅2.2mm・・・コシキイトラッキョウ